ご高覧いただきありがとうございます。
今回は、私の好きな本の一冊である「キッチン」をご紹介します。
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目次:
簡単な説明
タイトル:キッチン
著者:吉本ばなな
ページ数は200ページくらいで、読みやすい作品です。
主人公の「みかげ」は両親が若くして亡くしています。祖父母に育てられました。その後、祖父も亡くしました。
冒頭では祖母も亡くして、完全に独りになってしまいます。その後、祖母と親しかった田辺家に居候することになります。
感想
精神的につらいとき、特に一人ぼっちのときに、何度も読み返している本です。
高校生のとき、スクーリングというカリキュラムがありました。遠い場所で知らない同級生の人たちと施設に泊まり、勉強や体験学習をするというものです。
家族と離れて、気の許せる相手がいない状況で、孤独感を強く感じていた夜は本当に辛かったです。
そのときに、この本を読んでいました。みかげが孤独に苦しんでいる状況が、当時の私とリンクして、涙を流したのを覚えています。
一人暮らしをするようになってからも、孤独に襲われるときがあるので、再読しています。みかげは私の孤独感を否定することなく、寄り添ってくれるように思います。
もちろんこの物語は、悲しい場面だけではありません。田辺家の、まるで家族のようにみかげに対して接している様子は、見ていて心温まります。
他人と言ってしまうと冷たいですが、血の繋がりがない人同士に、これほどの絆が生まれるのかと感動しました。
キッチンには2つのお話があります。先ほど触れたお話と、「さつき」という主人公のお話があります。こちらの物語は恋愛に加えてファンタジーの要素が入っています。残酷だけど、一度は経験してみたい不思議な出来事が起こります。
この世にいる以上、死は必ずやってきます。自分自身が死ぬ恐怖もありますが、それ以上に大切な人が死んでしまうのはとてもつらいものです。
愛する人の死を受け入れようとしても出来ない辛さは、同じ境遇の人たちで支えあって、時間を掛けて乗り越えていけばいいと、この物語は教えてくれました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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