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今回は、「ブレイブ・ストーリー」の魅力をご紹介します。
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目次:
簡単な説明
タイトル:ブレイブ・ストーリー
著者:宮部みゆき
発行所:角川書店
主人公「ワタル」がファンタジーの世界を冒険するお話です。魔法や獣人が存在するお馴染みの世界観です。上・中・下の三作で構成されています。
おすすめの人
- RPGゲームが好き
- 冒険がしたい
- 現実逃避したい
感想
「亘」はまだ小学生の子供です。それなのに、とても不運な出来事に巻き込まれます。私なら耐えられないのではと思いました。
あまりにも理不尽な出来事です。それでも、親戚の「ルウおじさん」と「カッちゃん」の存在のおかげで、読み進めていけました。
「ワタル」が、独りぼっちの寂しい旅の途中で「キ・キーマ」と出会ったときは、本当に嬉しかったです。一人仲間ができて「RPGが始まったな」と思いました。
私のイメージするファンタジーの世界は、ゲームの影響を受けていますので、旅の道中で敵が出てくると思っていました。
レベルアップのようなものを期待していましたが、雑魚敵のようなものは存在せず、いきなりボスクラスの敵と戦います。
この物語は、どちらかといえば、住民と交流することの方が多いなと感じました。ゲームの中のNPCとして見てしまいそうでしたが、一人ひとりに個性があり主人公に大きな影響を与えていました。
この世界には、人間のような見た目のアンカ族と、ネコやトカゲのような見た目の獣人族たちが暮らしています。
両種族が仲良く暮らしている街もありますが、中には獣人族に対するアンカ族の一方的な差別が働いている街もあります。そのため争いが存在します。これは現実世界の人種差別と同じだなと思いました。
下巻まで読み終えたときには、ファンタジーというジャンルに「人間心理」も追加したくなりました。なぜなら憎しみや怒りと向き合う「ワタル」の姿は、他人事ではないと思うからです。
私は「ワタル」を自分自身に置き換えて読んでいました。現実世界に還ってきた「亘」はたくましくなっていました。
今の彼なら、きっとこの先の未来に訪れるかもしれない逆境にも立ち向えると思いました。そして、私も「亘」から勇気をもらいました。
私が「ワタル」と「亘」を使い分けているのは、物語を読んでいくと分かると思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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